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旬食薬膳-早春-

梅の開花も順調に北上を進め、ようやく春のきざしを感じられるようになりました。
東洋医学で春は、冬の間閉じ込められていたものを押し開き、命がいきいきと活動し、伸びやかになる季節だとしています。
その反面、冬の間の不摂生が原因でだるくなったり、アトピーや関節痛、うつ病など持病が表れる時期でもあります。
そこで今回は、旬の食材を使った「早春に効く薬膳」をご紹介します。ご家庭で手軽に取り入れられますから、おいしく元気に春を乗り切りましょう!




菜の花

菜の花

菜の花には、カロテン、ビタミンC、B1、B2、葉酸、カルシウム、鉄などのミネラル類が豊富に含まれています。特にビタミンCの含有量は野菜の中でもトップクラス。抵抗力を高め、風邪などを予防してくれるので、この時期ぜひ取り入れたい食材です。また、鉄分も含んでいるため、貧血の予防にも効果があります。

食物には、すっぱい、苦い、甘い、辛い、しょっぱいという『味』がありますが、薬膳ではこの5つの味を『五味』といい、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(かんみ:しおからい)の5つに分けられます。

菜の花はそのうちの苦味に属し、温める性質を持っています。肝・肺・脾に良く、体内に蓄積した老廃物や病邪を取り除き、腫れやむくみをとり、血液の循環を良くし瘀血の解消に効果的ですよ。

菜の花は、茎の切り口を切り落としてからよく洗い、2分程塩茹でして、冷水にとって水気を絞ればOK。茹で過ぎないのがコツです。これを出汁につけたり、からし和えにすればとても美味しくいただけます。
また、あさりと一緒に酒蒸しにしても美味です。

ちなみにあさりにはビタミンB12や鉄分、亜鉛などのミネラルが豊富に含まれ、貧血の解消に効果的です。その他、血圧を正常に保たせ、血中コレステロールを減少させ肝臓機能を促進させるタウリンも多く含まれています。
薬膳的には甘味と鹹味に属し、冷やす性質を持っています。肝・腎・脾・胃に良く身体の中の余分な水分を尿として排出させたり、熱邪によって起こる症状を取り除き、血を補い瘀血の解消を促し、精神を安定させる作用があります。

菜の花は温性、あさりは寒性の食材ですから、同時にとると平性になりますし、共に体内の病邪を取り除き瘀血の解消に良いので、瘀血体質の方には最高の組み合わせですね。

菜の花とあさりの酒蒸しを炊きたてのごはんや酢飯に混ぜたりしても美味しいですよ。
また、フライパンでオリーブオイルを熱してにんにくを炒め、赤唐辛子を入れ、そこに菜の花と砂抜きしてよく洗ったあさりを加えて白ワインをふりかけて蒸せば、パスタにもよく合う洋風の1品ができあがります。

菜の花とあさりの酒蒸し


菜の花とあさりの酒蒸し

<作り方>
1、あさりは重ならないようにバットなどに広げ、海水程度の塩水にひたひたに浸して、暗い所にできれば一晩置いて砂をはかせる。

2、鍋にあさりと菜の花を入れて酒大さじ4をふり、蓋をして中火で、あさりの口が開くまで蒸し煮にする。


ふき

ふきには食物繊維やカリウムが含まれ、高血圧や大腸がんなどの生活習慣病の予防に効果があります。
薬膳的には苦味で、温める性質を持っています。肝・心・肺に良く、咳を鎮め痰を除去し、瘀血を解消し体内に蓄積した老廃物や病邪を取り除くのに効果的でしょう。

下の写真はふきの葉の佃煮です。
ふきの葉の佃煮



ふきの煮物

ふきの煮物


<作り方>
1、ふきは茎と葉に分けてよく洗い、鍋に入る長さにきる。

2、まな板に並べて塩をふり、板ずりする。

3、板ずりした茎を塩をつけたまま、たっぷりの熱湯で2〜3分茹でてアクを抜く。

4、茹でた茎をすぐに冷水にとって冷ます。

5、鍋にだし汁1カップを煮立て、酒大さじ2、みりんと醤油を各大さじ1を加える。

6、5に茹でたふきを入れ、再び煮立ってきたら弱火にして蓋をし、10分程煮る。


うど

そして「うど」。うどは、栄養素的には豊富とは言えませんが、自律神経を調整したり精神を安定させるジテルペンや、抗酸化物質の1つで老化やガンの予防効果があるフラボノイドやクロロゲンという有効成分を含んでいます。
薬膳的には辛味と苦味で、どちらかと言えば温める性質を持っています。肝・腎・膀胱に良く、風邪によって起こるめまいやふらつきを抑え、瘀血を解消し、痛みを止める効果があります。


はまぐり

はまぐりは、あさりと同様に栄養価の高い食材で、血圧やコレステロールを下げ、肝臓機能を促進させるタウリンを多く含んでいます。粘膜を保護するビタミンB2や貧血予防になるビタミンB12、鉄や亜鉛なども多く含み、生活習慣病対策や免疫力アップに効果的です。
薬膳的には甘味と鹹味で冷やす性質を持ち、肝・胃・肺に良く陰液を補い瘀血を解消し、体内の余分な水分を排出させる作用があります。

はまぐりのうしお汁

はまぐりのうしお汁

<作り方>
1、はまぐりは海水程度(水2カップに対して塩大さじ1弱)の塩水に浸して(できれば1晩)砂抜きをした後、よく水で洗う。

2、うどは皮を剥いて4㎝長さの細い短冊切りにして酢水に放す。

3、菜の花はサッと茹でてざるにあげ、5㎝長さに切っておく。

4、鍋に水(1と1/2カップ)と砂抜きをしたはまぐり4個を入れ、強めの中火にかけ、アクを取りながら口が開くまで煮る。

5、4に酒大さじ1、しょうゆ小さじ1/3、塩少々を加えて味を調えたら1のうどを加えてさっと火を通す。

6、お腕にはまぐりを入れ、うどと菜の花を盛り、汁を注ぐ。

お雛様

上記メニューで桃の節句向けの献立もできますね。
皆さまも色々な食べ方で、楽しく美味しく旬を味わってくださいね。
by Theracua Staff  at 16:57 |  食養生のすすめ |   |  trackback (0)  |  page top ↑
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